ヒロシコ

 されど低糖質な日日

映画『るろうに剣心 京都大火編』感想

『るろうに剣心 京都大火編』を見に行く。面白かったです。前回のもほとんど原作を知らないまま、下の子にあらましの世界観だけ教えてもらっていっしょに見に行ったのですが、思いのほかぐっときたので今回もついついふらりと。って、のっけから僕は誰になんの言い訳してんだろう。

――以下、ネタバレ(っちゅうほどのことでもないが)感想です。

f:id:roshi02:20181129202452j:plain

佐藤健さんはかっこいいよね。手足がすらりと長くて。さすがにアクションが映える。それに虚ろな表情も似合ってて。ときたまふふと笑うと、クラクラっとくるという女の人の気持ちがよくわかるでござるよ、にんにん。(注:佐藤健さんは、にんにんとはいわない)

主人公を称して「あいつだってちょっと運動神経が人並み外れてるだけであとはふつうのやつらといっしょなんだよ」という台詞が劇中にあったけれども、運動神経人並み外れすぎて、そうなるとふつうの人もなにもあったもんじゃないという気もしないでもないが、人としての痛みはあるし肉を切られたら血も出るよってことでござるな。

そのあたりが、今回のラスボスとの対比で描かれてるわけだけど、あっちだって(あっちというのは藤原竜也さん演じるラスボス)、復讐心という立派な、そしてなにより人間らしい感情が残っている結果があのとおりなんだしね。サイボーグとして生まれ変わったわけではない以上、遅かれ早かれ、そこが致命傷になりかねないなとは思うでござるよ。

あ、こういうこと書いてますが、僕これさっきも書いたけど原作ほとんど知らなくて、キャラクターがたくさん出てくるわりに物語の展開がわりとゆっくりめ、アクションシーンの時間もたっぷりめだから、ストーリー完結するのかなあとだんだん不安になっていたでござるよ。

で、途中からなんとなくこれ前後編とか3部作とかいいだすパターンのやつ? とうすうす感づいてきて、最後の最後、武井咲さんがさらわれるに至って、「ああ、まちがいないわ」と確信。さすがにそれ知らずに見に行ったので、『ホビットの冒険』がいいところで「続く……」と出たとき以上に、がっかり感というか、「そんな!」と正直ぼーっとなったでござるよ。

でも、ほとんどの人はそれ最初から承知で見に行ってたんでしょうね。劇場ではとくに暴動も起こらなかったみたいでござります。

まあこういう漫画みたいな展開(そもそも漫画ですけどね)って単純に面白いよね。アクションシーンの切れ味もよくて見応えあるし。登場人物のキャラも立ってるし。それぞれがそれぞれのドラマを背景に抱えてる感じが、全体のドラマの奥行きを感じさせるでござるよ。

藤原竜也さんなんて、顔に包帯グルグル巻きで、それ本人じゃなくてよくね? という。いや実際撮影中は中の人は本人じゃないかもしれないけど。そのへんも含めて後編が楽しみ。覆面とるときがね。覆面じゃなくて包帯か。とるのか? それにラストに唐突に出てくる謎の男が謎すぎて笑っちゃった。またずいぶん謎の大物を使ったもんだなあと。謎の男が主演者中いちばんの大物ってのも可笑しいでござるけどね。

結果論でいうと、構成上しょうがないとはいえ総花的でエサ撒かれるだけ撒かれて、この先も見たければ課金してね、といわれるどこぞのSNSみたいで、「ちっくしょー」と泣きながら劇場をあとにしたでござったが、面白かったので後編も課金してでも見たいです。見ます。

そうだこういうのさ、前編見た人はその半券で後編は半額とかのサービスするといいのに。といま思いついたので書いてみたでござった。にんにん。(注:佐藤健さんは、にんにんとはいわない) 

るろうに剣心 京都大火編 通常版 [Blu-ray]

るろうに剣心 京都大火編 通常版 [Blu-ray]