『さらば、愛の言葉よ』を見に行く。まあいろいろと覚悟はしてたけれど、ストーリーわからなさスギ。3Dで遊びスギ。スギ花粉症のせいもあってか、ぼくの目がどうかしちゃったんじゃないかと疑った。がはははは……。
公式サイトによると(よるのか、がはははは……)、
人妻と独身男が出逢う。ふたりは愛し合い、口論し、叩き合う。一匹の犬が町と田舎を彷徨う。季節はめぐり、男と女は再会する。(中略)かつての夫が全てを台無しにし、映画の第二幕が始まる。第一幕と同じようで、それでもどこか異なる。
ということらしいですね。そういうストーリーらしいのだが、1回見ただけでこのストーリー理解できる人がいたらまず尊敬する。僕は上の解説読んでもまだピンとこない。つまりさっぱりわからない。がはははは……。
男が「子どもを作ろう」というと女が「いや。犬ならいいわ」といって、最後犬の鳴き声と赤ん坊の泣き声がして唐突に終わる映画だった。つまりそれが言葉なんていらないという意味かと。がはははは……。
その、犬っていったか動物っていったかもう忘れたけど、とにかく「犬は裸でいるのが自然だ」云々「男女は平等に」うんたらかんたらと屁理屈いっては、男も女もやたら裸になりたがる。がはははは……。
セックスの最中とかじゃなくて、シャワーシーンは別にしてもあまり必然性のない裸。それが自然なんだというふうに振る舞う。犬といっしょだといってるのか。だったら家のなかだけ裸というのはどうなんだろう。がはははは……。
あとスカトロ気味なのもねー。いっとくけどキューバのカストロじゃないよ、スカトロジー。まあでもそういうストーリーとか裸とかスカトロなんてのはしょせん小さな問題に過ぎない。がはははは……。
問題は3Dですよ、3D。最初【3D】という文字が『はじめ人間ギャートルズ』のタイトルみたいにドーンと浮き上がって見えたときは思わず笑っちゃった。人類はじめての3Dかって。子どもかって。もっとも鈴木清順さんとか大林宣彦さんならやりそう。がはははは……。
3Dの仕組みはみなさんの方がずっと詳しいでしょうが、あのメガネで右目には右目だけ左目には左目だけにしか届かない別々の映像を見せてあとは脳内で勝手に一つの立体映像を結んでね、というわけでしょ? がはははは……。
でもそれは飛び出る映像や奥行きを見せて観客を驚かせるるための工夫としてやってたことで、本当に右目と左目でまったく異なる映像を見せるという、それ誰得? 何得? ということまでやってる! がはははは……。
最初何が起きてるのかわからなくて映写機が壊れたのか3Dメガネが変調したのかとびっくりオタオタした。あとスクリーンは当たり前のように水平バランスが傾いてるし、上下反転したりする。端の方が歪んだり。音楽も台詞もあいかわらずぶつ切りで。がはははは……。
カラーの色だってめちゃめちゃきれいなのに、3Dメガネはサングラスみたいにどうしたって視界が暗くなるから、あれもったいないよね。森や湖の風景とか試しにそこだけメガネ外して見たらすごく鮮やかな色遣いで、ああここふつうに2Dでいいじゃんと思ったもの。がはははは……。
そんなわけでついつい楽しくなってなんども3Dメガネかけたり外したりわざとずらしてみたりして遊んでるうちに、あっという間に映画は終わった。なにしろ上映時間70分ない。がはははは……。
さいわいなことに僕は会員特典で3Dメガネ込み1400円で見られたからいいけど、これ通常料金2200円だとちょっと考えちゃうかも。あれこれやってると寝る暇もないくらいだからね。がはははは……。
間違っても面白いとか傑作とか感動したとか震えたとか全米が泣いたとかいわないし、僕はいえない。ただただ呆れて、不安になって、驚いて、疎外されて、置き去りにされた感じ。がはははは……。
まあ正直これを感性という言葉で片付けられたんじゃあ、それこそ「さらば言葉よ」といいたくなる。その「さらば言葉よ」といってる映画の感想を言葉で書こうとしてるのだから、いちばんマヌケなのは僕だ。がはははは……。
信じられないかもしれませんが、僕はこの映画ほめてます。
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