チキンライス島 7月22日（水）
近頃チキンライス島にも怪しげな（？）行商の人がやって来るようになった。高額な美術品を売りつけようとする人とか。パニー（パニエル）さんもそういううちのひとり。悪いが風体がいかにも胡散臭そうに見える。散歩中いきなり話しかけられ、よかったら自分の島へ遊びに来ないかと誘われた。少し興味はあったので、まあでもどうせマイル旅行券も持ってないし行きたくても行けないだろうと試しに飛行場へ行ってみたら、どうやら旅行券がなくても大丈夫だってことがわかった（怪しい）。
はじめは勇気を出して僕ひとりで飛行機に乗った。パニーさんの島に着くと、飛行場の直ぐ近くに大きな屋敷があり、パニーさんが出迎えてくれた。屋敷の中はまんま写真スタジオになっていて、専用の部屋が6つ用意されている。パニーさんの説明によれば、セットや衣装も気にいったものがあれば自由に使用でき、もちろん持ち込みもオッケーと言うことらしかった。楽しそうだったがその時はそのまま帰り、改めて出直すことにして今度は思い切って島の住民全員を誘ってみた。都会に住んでいる頃の僕ならそんなこと絶対考えられなかっただろうなあ。
あ、書き忘れていたけど、チキンライス島には今度新しい住民が一気に3人も増えました。リッキーさんとティファニーさんとアップルさん。僕と一緒に移住したヴァヤシコフさんとキャンベラさんを合わせれば全部で6人。厳密に言うとたぬき開発のたぬきち社長まめきちさんつぶきちさんや飛行場のモーリーさん博物館のフータさんも（おそらく）この島で寝泊りしてるんだけどね、住民かどうかまではわからない。ともかく親睦会を兼ねた小旅行のつもりでみんなでパニーさんの島へ出かけ、お揃いのパイナップル柄のシャツを着て集合写真を撮った。
撮影旅行から帰ってみるとお知らせが届いていて、なんとパニーさんの島で撮った個人写真でパニーさんがポスターを作ったからよかったら買わないかというもの。一枚1000ベルもする。僕以外のポスターを全員分買うとして5000ベルは痛い出費だなあと思ったけれど、せっかくの記念だし奮発することにした。やっぱり僕、この島に移住して性格変わったかもしれない。自分は絶対そんなことするタイプじゃないと思っていたんだけどね、勝手にそう思い込んでいただけなのかも。正直いうと少し前までの僕には友だちもいなかったから、その頃から想像するとなんだかとても不思議な気分。
あと、マイル旅行券がなくてもパニーさんの島に行けるという謎、というかカラクリがちょっぴり解りかけてきたよ。つまりタイアップ商法がきっちり確立されているってこと。と同時に、無人島がウリだったこのチキンライス島の、豊かな自然だけじゃない案外シビアな現実というか、たぬき開発さんのたくましい商魂というものの一端を垣間見るような思いをいまひしひしと味わっている。
▲ 左上からティファニーさん、リッキーさん、ヴァヤシコフさん、キャンベラさん、アップルさんの順
チキンライス島 7月23日（木）
夜、広場の案内所に顔を出すと、案内所が改装中になっていた。そう言えばたぬきちさんがそんなこと言ってたなあと思い出す。たぬき開発さん、あいかわらず儲かってるようでなにより。
