ヒロシコ

 されど低糖質な日日

2016-01-01から1年間の記事一覧

あなたがスルーしたあなたへの悪口はどこへ行ったの?(スルースキルの浅くて狭くて軽い考察)

自分の言動や態度を誰かに面と向かって批判されたり、陰でこっそり悪口を言われているのをまた別の誰かから知らされたり、たまたま立ち聞きでもすれば、やっぱり落ち込みますよね。そんなとき、あなたならどうしますか? もしあなたが信頼できる人にそのこと…

『ゼロ・グラビティ』感想(劇場公開時の感想です)

すっかり恒例となりましたが(?)、今夜の「金曜ロードショー」地上波初登場の映画を、僕が劇場公開時に見たときの感想です。以前のブログ記事に一部加筆修正しての再掲です。それにしてももう2年半前になるんですねー。僕も老けるはずだ。なお、ほとんど詳…

人は弱いから「ロカボ」という考え方にすがるのか、弱いがゆえに積極的な方向転換で「ロカボ」を取り入れるのか?

「なぜ僕が糖質制限をはじめるようになったのか?」その原点に立ち返る 4年半ほど前に糖尿病が発覚し、ほぼ同時に糖質制限による治療を開始しました。当初から厳しい糖質制限、江部康二先生(日本における糖質制限食事療法の第一人者)いうところの白米・パ…

宮部みゆきさんの『ソロモンの偽証』を読んだ感想

今夜と来週の2週にわたり、宮部みゆきさん原作の『ソロモンの偽証』(前・後編)が金曜ロードショーで地上波初登場するらしいですね。残念ながら僕は映画版を見ていませんが、それは原作を読んだ直後の感動や興奮があまりにも大きすぎて、映画化には食指が動…

梅雨入りを前にして、暑い夏はこの北欧ミステリーを代表する3シリーズを読んで乗り切ろう!

沖縄地方はもう梅雨入りなのだとか。東京もこのところ毎日初夏の陽気で、衣替えを前にして僕は早くも半袖姿で暑さをしのいでいます。ただ本番のあのうだるような暑い暑い酷暑の日々がやってくるのはこれから、いまから既に十分気が重いですね。というわけで…

はてなブログproへの道のり

今回は完全に内輪ネタです。世間の人々がまだまだGWで浮かれている5月6日の夕暮れどき。このブログをはじめて半年以上経ったことから、そろそろ有料のはてなブログproに申し込んでみてもいいかなあとふと思い立ったのだった。というか暇だったので。 メリッ…

映画『陽だまりの彼女』感想(劇場公開時の感想です)

今夜の金曜ロードショーは『陽だまりの彼女』が地上波初登場だそうですね。僕はこれ劇場公開時の2013年11月4日に見ました。そのときはこことは別のブログに、もちろん別のHNで映画の感想を書いたのですが、いまはもうそのブログもありません。ただ、ブログの…

強く望まなければ出番はこない(熊本地震はまだ終わらない)

熊本地震からあっという間に一週間が経った。この「あっという間に」といういいかたも、あくまで直接の被災者じゃない僕の実感であって、熊本・大分でいまなお過酷な避難生活を強いられている人たちは、「まだたった一週間だよ」とあるいは嘆息したり憤慨し…

今年の花も見納めかもね

花曇りの休日、目黒川でお花見散歩 春の嵐で手遅れにならないうちにと思い、休日を利用して先日、目黒川(桜まつり)のお花見に行ってきた。予定では池尻大橋から目黒不動あたりまで川沿いをぶらぶら散歩するつもりでいたが、平日の昼間だというのにあまりの…

僕のようなおじさんがよそのおじさんのことをなんと呼ぶか問題について考えてみた

僕のようなおじさんが、よそのおじさんのことをなんと呼ぶか問題について考えてみた 僕のようなおじさんが、よそのおじさんをつかまえて「あのおじさん」などと呼んだり、同年輩の人たちのことを十把一絡げにして「おじさんたち」ということに対して、僕には…

こころのよるべ~西郷隆盛とリア王とキャプテン谷口くんの話

西郷隆盛のウソのようなホントのような逸話 僕が歴史上の人物でもっとも敬愛する西郷隆盛の逸話です。ある日、朝早くごはんを済ませて西郷(隆盛)が出かけたあと、弟の従道が起きてきて朝ごはんを食べようとすると、みそ汁がだし汁だけで味噌が入っていなか…

好きな文章を書く人と面白いとかつまらないという話

好きな文章を書く人 作家の書いた小説やエッセイ、インターネット上のブログなどを読んでいて、ときどきふと思うのは、別に内容が面白いから読んでるんじゃないんだよなあということだ。極論をいってしまうと、内容なんかどうでもいい。むろん、小説ならばス…

新作が出たら絶対見たい3人の映画監督について僕が知っている二、三の事柄

「おすすめの映画監督」について僕も走り書き程度に何か書いてみますね。というか「新作がでたら絶対見たい3人の映画監督」についてです。まず一人目はフランソワ・トリュフォーです。シネフィルのみなさんならご存知のように、ジャン=リュック・ゴダールさ…

糖質制限は危ないのか(桐山秀樹さんの急死)?!

『週間文春』に掲載された吉村祐美さんの証言 今週発売の『週間文春』(3月3日号)はもうご覧になっただろうか。ベッキーさんの不倫騒動や清原さんの薬物疑惑(疑惑ではなくなったが)、甘利元経済再生大臣の政治と金の問題にはそれほど関心があるとは言えな…

糖質制限によるライス残し問題について考えてみた

本は最後まで読むか途中でやめるか? 本を最後まで読むタイプか面白くなければ途中でやめるタイプかといえば僕は断然最後まで読むタイプだ。むろん面白い面白くないというのはあくまで個人的な感想にすぎない。どんなに面白くなくても絶対やめないという保証…

最強のレジスタントスターチは冷めた炒飯である

餃子の取り分 僕がまだ糖尿病になって糖質制限と出会う前の話だ。あるいは既に糖尿病であったにもかかわらず、それを自覚していなかったころの、または薄々感づいていたくせにそのことから避けてとおっていたころをただ懐かしむだけのバカ話だと思って読んで…

近ごろの医者はなぜ聴診器を使わないのか、触診をしないのか?

「痛かったら手を上げてください」という歯医者さん 歯医者さんへ行っていつも思うのは、さあいよいよ治療がはじまるぞというときに、「痛かったら手を上げてください」とドラマやコントみたいなことを先生はほんとうにいうのだということだ。だいいち、そう…

2月になると思い出す話

ハヤシライスとカツ丼の話 僕の父親と母親が(自分たちがいうには)運命的な出会いをし、交際をはじめたころの話だ。戦後とはいえ、まだいまのようにお金さえ出せばなんでも買えるほど物資が豊かではないころ。それでも父親の実家は商売をやっていた関係で、…

『フラニーとズーイ』に学ぶ糖質制限を継続する極意

人間が一人前になるために必要などれか3つのこと たしか高校生のころだったと思う。社会学者の加藤諦三さんの本をむさぼるように読んだ一時期があった。そのなかで、誰かエライ人の言葉だと紹介されていた気がするが(てきとー)、「人間が一人前になるには…

エリンギの気持ち

納豆は好きだが、しいたけは苦手 「関西以西の人は、納豆が食べられないんでしょ?」以前は誰かと食べものの話をしていて、僕の生まれが九州だと知ると、ほんとうにこれはよくされた質問だが、そんなことはないよ。僕は納豆大好きでほとんど毎日食べている。…

糖尿病網膜症から本が読める目を守りたい

カフェアメリカ―ノというのがあやしい 池袋のいまの三省堂がある場所にかつてまだリブロがあったころの話だから、そんな遠い昔のことというわけではない。リブロは(三省堂も)建物の構造上フロアが何ヵ所か分散されていた。その連絡通路の一画にあったオー…

『糖質制限の真実』を読んで

栄養学の10年前の常識が今の非常識である こういう本を読んで僕が真っ先に思い浮かべることは、本の内容云々はともかく、栄養学に限らずどんな世界・学問にでも間違った常識が世間一般にあまねく伝播し、それをまた金科玉条のごとく崇める専門家によって実に…

日常と非日常のあいまいな境界線

今年はじめての積雪があった 今朝、東京都心でも今年はじめての積雪があった。最大6センチに達したという。うちあたりは都心から若干離れているので、もう少し雪は深く、歩くとズポッと靴が埋まるくらい積もっていた。そして例によって首都圏の鉄道各線は、…

カズオ・イシグロ『日の名残り』~人生の黄昏について考える

映画を見るため渋谷へ出たついでに、東急ハンズでかねてから欲しかったパン切りナイフを買う。文字どおりナイフを懐に忍ばせながら映画を見て、そのあとコーヒーショップに立ち寄り、映画を見たあと特有の少し昂った気持ちのほとぼりを冷ます。そこのコーヒ…

はじめてカレーライスを食べた日本人

お正月もおわり、また日常生活が戻ってきた。「おせちもいいけどカレーもね」というのはもはや死語ならぬ死コピーだろうけれど、今回は糖質制限の敵といってもいいと思うカレーライスの話を。もう大昔の話になるが、大学受験に失敗して、一年間だけ予備校に…