ヒロシコ

 されど低糖質な日日

2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

スティーヴン・キング『リーシーの物語』を読んだ感想(ネタバレあり)

スティーヴン・キングさんの『リーシーの物語』(上)(下)を読む。最後まで読んわかるのは、これ全編ラブレターだったってこと。ちょっとずつちょっとずつ核心をほのめかして先を読ませてしまうから、なかなかそうと気づかないけどね。で、そういうのあい…

映画『アメリカン・スナイパー』ネタバレ感想

『アメリカン・スナイパー』を見に行く。シネコンの上映スケジュールを調べたら、一日の上映回数が明らかに減っている。そろそろ終映も近いかもしれないなあと焦って劇場へ駆け付けた。公開からもうだいぶ日にちも経っているので遠慮せずネタバレで感想書き…

映画『パリよ、永遠に』ネタバレ感想

『パリよ、永遠に』を見に行く。「パリは燃えているか?」で有名なあの史実の裏側、息詰まる最終局面の舞台劇を映画化した。第二次大戦末期、フランスを占領していたドイツ軍は、ヒトラーの命令によりパリ壊滅作戦をいままさに決行しようとしていた。ドイツ…

ラテンアメリカ文学の傑作『別荘』を読んだ感想

ホセ・ドノソ『別荘』を読む。分厚い造本に活字もびっしり埋め尽くされたこの本をぼくは夢中になって読んだ。こういうぶっ飛んだ空想を頭のなかに想い描く人がいたのだとしたら(実際いたわけだけど)その人は絶対イッチャッテルし、かつ、どこまでも自由な…

『バージェス家の出来事』を読んだ感想

エリザベス・ストラウトさんの『バージェス家の出来事】を読む。読み終って最後本を閉じる瞬間、ぐっと胸にこみ上げてくるものがあった。それが何なのか。ああ、生きるって大変なことだなあという溜め息のようなものか。ああ、生きてるって素晴らしいなあと…

映画『はじまりのうた』を見た感想

『はじまりのうた』を見に行く。小さくてとってもキュートな映画。なにより心底から音楽っていいなあと思える。主演のキーラ・ナイトレイさんすごくよかった。彼女のギターと優しく儚げな歌声も最高だったよ。つきあっていた恋人が急に人気ミュージシャンに…

映画ジャン=リュック・ゴダールの『さらば、愛の言葉よ』を見た感想ネタバレがあるのかないのかもよくわからない

『さらば、愛の言葉よ』を見に行く。まあいろいろと覚悟はしてたけれど、ストーリーわからなさスギ。3Dで遊びスギ。スギ花粉症のせいもあってか、ぼくの目がどうかしちゃったんじゃないかと疑った。がはははは……。公式サイトによると(よるのか、がはははは……

綿矢りさ『ひらいて』を読んだネタバレ感想

綿矢りささんの『ひらいて』を読む。実は初綿矢りさ。途中まで挑戦したことはなんどかあるが最後まで読んだのはこれがはじめて。今回もやはり最初はちょっと戸惑った。なんちゅうか、筆力に圧倒されてひとつの言葉さえも疎かにできないような窮屈さを覚えた…

芥川賞受賞作/小野正嗣『九年前の祈り』を読んだ感想

『文藝春秋』3月号芥川賞発表号に全文掲載された小野正嗣さんの『九年前の祈り』を読む。主人公のさなえはカナダ人の男と同棲して男とのあいだに希敏(ケビン)というひとり息子をもうける。しかし男は早苗のもとを去る。希敏は精神的に不安定になり、都会の…

映画ももいろクローバーZ『幕が上がる』を見た感想

『幕が上がる』を見に行く。すっごくよかった。地方の弱小高校演劇部が全国大会を目指すという話だ。恋も受験もあるんだろうけど、ひとまずそれは置いといて一途に演劇に打ち込む。久々見るなあ、こういうド直球で爽やかな青春映画。号泣ポイントがあるわけ…